網膜剥離 ぐーたら日記

網膜剥離の体験やその後の生活、経過記録について綴ります

手術から半年

なんやかんやで手術から半年ほど経過しました。

眼科で定期的に経過観察をしてもらってますが、とりあえず異常はないとのこと。

ぐーたら的には飛蚊症がちょっと増えたりとかモヤモヤが増えたりとか気になるところはありますが、、先生に相談したら光がパッと見えたりしたらすぐに来てねとのことでした。

 

・目の負担について

術後ぐーたらは眼の使い方を少し変えまして。

例えば人に横から呼ばれたりした時以前は眼だけそちらの方向に向けてることが多かったのですが、今は顔ごと向けるようになりました。

要は眼球を余り動かさないように意識してます。

この結論に至ったのは理由がありまして。

エクセルでシートを切り替えながらシートの保護を押していた時、エクセルに詳しい方ならおわかりでしょうがシートの切り替えは画面下。対してシート保護は画面上にあります。

下上下上下上と目線を高速移動させると眼の中のモヤモヤが動きまくって若干酔ってしまいました。

その時直感で あー、これは目に悪いわと思い、以後話をする時は大抵顔ごと向けるようになりました。

(後にホームで一括保護や解除できることを知りました。。

 

とりあえずはまだ大丈夫。

手術から1カ月半

 

この日は外回りをしながら他の人のフォローみたいな仕事をしていました。

 

‥‥

なんと左目にあの忌々しい点々が見える‥

右目で一回やってるだけにすぐに何かわかりました。

経験は宝です。

この経験はあまり要りませんが‥

 

直ぐに病院に駆け込むと網膜裂孔ですと。

もうその日にレーザーをお願いしました。70発くらいでしょうか。先生かなり強固にしてくれたみたいです。有難い。

網膜剥離の手術と違って、レーザーは網膜を剥がれないように留めてるだけなので、飛蚊症とかモヤモヤは基本残るみたいです。

 

よくなる場合もあるとかないとか。

 

これで右も左も飛蚊症コンボだドン!

さらに左目のモヤモヤで、もう1コンボ追加だドン!!

(これを書いてる現在4カ月経ってますが鬱陶しいものの慣れます)

 

手術から1カ月

 

長い長い休みを抜けGWも終了した。

右目に不安は残るがいよいよ出社することに。

お医者さんから激しい運動を禁止されているため、内勤に勤しむ。

 

社会生活自体が久しぶりなので頭がクラクラしたり目が疲れやすかったりしました。

 

網膜剥離になった時のあの薄黒い点々が本当に気になり、何かするたびに右目だけで見え方を確認していました。

 

ちなみに入院、安静時期の代償として有給さんが瀕死です。

 

 

手術から2週間

 

目の中に見える水面は10日目くらいで綺麗さっぱり無くなりました。

残り1割くらいになった時に、もう君ともあと少しでお別れだよ。。と少し寂しさも覚え、久しぶりに何にも邪魔されず右目でいろいろ見てみましたが、黒い点々は少なくなりましたが少し残りました。

 

取り敢えずGW明けまで会社はお休みなので、何度か術後検査で病院に行く以外、ほぼずーっとゲームしてました(笑)

無事な左目をよく使うので左目の負担がヤバイです。

入院6日目 〜退院〜

 

6日目

ついに退院日がやってきました。

朝の診察時に見た感じでは上3割程度はもう普通に見えてる。下7割はぼやけて見えません。

 

看護婦さんに目薬の点眼のやり方を習います。今日から自分で目薬をしなくてはいけません。

 

入院中に思ったのですが看護婦さんて本当に大変な仕事だと見てて思いました。

常に忙しくされてる感じですが、いつも時間通りにご飯や目薬、眼帯の取り替えに見回りなどに来てくれます。

おかげさまで安心して入院生活を過ごすことができました。ありがとうございました。

 

あと、健康保険に加入している方は『高額医療制度』というものが活用できますので是非確認してください!

私は手術・入院・雑費で約25万円の出費でしたが、この制度のおかげで15万円程度戻ってきました。

こんな制度があるなんて知らなかったのでお金が戻ってきた時は本当に嬉しかった(泣

 

自己申告制となりますので、やらない限り勝手にお金が戻ってくることはありません!

 

ネットで調べるのも良いのですが‥情報がありすぎて自分に該当するケースがよく分からなくなり‥

結局病院の受付の方にきいたら一発でした。何が必要か、どのように申請するのかを丁寧に教えてくれました。

 

私は手術・入院・退院まで全て同じ月内で終わったため退院後に『限度額適用認定証』を取り寄せて病院の受付に提出したらOKでした。

 

で、帰宅ですが流石に地下鉄に乗るのは怖いのでタクシーで自宅に向かいます。

 

久しぶりの我が家です。

眼帯は取ってもいいらしいのですが、怖いので退院してからも2〜3日付けてました。

目も真っ赤ですし、コンビニにちょくちょく行ったので店員さんを怖がらせてしまいますので。

 

入院中に面倒を見てくれた看護婦さん、お見舞いに来てくれた方々や電話・LINEで励ましてくれた方々、そして毎日病院に来て世話をしてくれた妻には本当に感謝しかありません。

 

本当にありがとうございました。

 

ここからは退院後の経過や症状を書いていきます。

入院4〜5日目 〜光凝固術〜

 

4日目

ほぼ見えないが、視界の上の方1割くらいが少し見えるようになる。

下9割は依然ぼやけてほぼ見えず。平和な日。

 

5日目

視界の上の方2割くらいがクリアな視界で見えるようになる。

下8割くらいがぼやけて見えない。

 

日が経つごとに徐々に上から見えるようになっていきます。

 

ぼやけて見えない部分がガスなのかな?よくわかりませんが水面が目の中に見えるというか。

見える部分は術前と変わらない感じで見え出した。

 

この日は左目に網膜裂孔(放っておくと網膜剥離)があるのが最初の検査でわかっていたので左目の光凝固術を受けます。

 

手術ではあるのですか普通の椅子に座って受けます。台に顎を乗せ後頭部をバンドで固定されます。ここから左目網膜の穴が空いた場所の周りにレーザーを打ってこれ以上網膜が剥がれないようにするとのことです。

手術自体はピカッと光ってるのを見てるだけ。

痛くないという人もいますが、ぐーたらは打つ場所によっては眼底にジリジリする鈍痛があり脳に響いてくる地味な痛みがありました。30-40発レーザーを打たれて手術は終了。

直後は光を近くで見た影響なのか、左目だけ紫色の世界です。直ぐに普通に見えるようになりました。

 

入院3日目

 

3日目

この日も目の状態は変わらず見えない。

そろそろ不安になってくる。

 

前日の根回しもあり、爺ちゃんが病室を移動することになった。

世知辛いが人に迷惑をかけたり配慮を欠いたらいけない。

それは形を変えていずれ自分に降りかかってくるのである。

 

基本的に入院中はほぼスマホを見ていた。片目でスマホを見るのは目が疲れるが仕方がない。イヤホンは本当に持って行ってよかった!

 

行動範囲も制限される。

病室とトイレ以外歩いてはいけないらしい。

自己責任となるがぐーたらは気分転換に院内を散歩したり売店に行っていた。

網膜剥離は術後の体勢が本当に大事らしいので歩き回るのは非推奨です

 

この日、病室フロアに無線LANがあるという事実に気付く。1ギガ程度無駄にしてしまった。

『はあ〜っ!ギガがねぇ!ギガがねぇ!』のCMに物申したい。

自分たちで通信量に制限をかけてるのに、お前が言うな状態である。

 

以下持っていくと入院生活が捗るもの

1. スマホ+イヤホン(Amazonプライムなどに加入していれば映画やドラマ見放題)

2. 小説(普段読まない人もいい機会なので是非)

3. 紙で拭くシャンプー(洗髪できないので)

4. ウェットティッシュ(病室で体拭きタオルが配布されるが顔はこれがいい)

 

ぐーたらはスマホがあれば一ヶ月でも大丈夫なタイプなので(事実一度も暇と思わなかった)苦痛はなかった。

時間はたっぷりあるので普段なかなか時間が取れない方はいい機会だと思って勉強や趣味に使うのもいいと思います。

 

入院2日目

 

2日目

朝の診察。

相変わらず光は感じるものの全く見えません。

 

この日は酷かった…

 

朝方に横の方が退院されたみたいで3人状態だったのですが、夕方に新たな患者さんが入ってきました。

 

どうやら爺ちゃんが入ってきたようだ。

奥様が付き添いで一緒に来ていたが、この人達物凄くよく喋る。

他の人は静かな病室なのでどうしたって会話が耳に入ってくる。

さっきそれ喋ったよね!??という会話をエンドレスに繰り返していた。

 

やがて奥様も帰り、爺ちゃん重病なのかな?看護婦さんが頻繁に来ていたが、その度長話に看護婦さんが捕まっていました。

 

ぐーたらが寝る頃(午前1時くらい)には何回も看護婦さんが捕まってて、もう良い加減にしてやれよと思っていた。ちょっとイライラしていた。

ぐーたらが寝付いた頃、看護婦さんが◯◯さんどうしましたー?と駆け込んできて眼が覚める。どうやら爺ちゃんがナースコールを発動したらしい。なんかまた長話ししてる…

時計を見ると午前3時。

まぢもぅ無理…この病室まぢもぅ無理…!!

 

ぐーたらは枕を持って病室を出る。

 

机がいっぱい置いてあるコミュニケーションルームみたいなところで椅子寝を試みる。

途中看護婦さんに「どうしたの!?」と聞かれたので事情を説明し「大丈夫です」と言い張ったが、医学的には恐らく大丈夫ではない。

まさか入院中にベッドで寝れない日が来るとは思わなかった。

 

ともあれ根回し完了である。

 

入院1日目

 

1日目

朝に先生の診察があり今日から横向きでいいよと、まさかのお言葉!

右目の右横が剥離してたので、左半身を下にする事でガスが網膜を上に押し上げるらしい。

 

朝の診察の時だけ唯一眼帯が取れるのですが、光は感じるものの、視力が0.000001位になったようなぼやけた見え方で全く見えません。

あと、目が真っ赤。

後に判明しますが、ぐーたらは出血が多かったので一ヶ月くらいずーっと赤かった。

 

病院食は普段口にしないような健康食でしたが、ダイエットをしていたのでご飯を100gにしてもらう。

 

また、朝昼晩のご飯後と眠前に目薬を看護婦さんが点眼してくれる。

 

4人部屋でしたが同室の方はみんな周りに配慮する方々で静かなもので横向き寝で一気に楽になり爆睡。爆睡まみれの1日でした。

 

 

網膜剥離 術後の夜

 

ネットで調べまくった結果うつ伏せ寝が辛いというのを見ていたのでそれなりの覚悟はしていたが、ぐーたらも例に漏れずうつぶせ寝の指示が下る。

これ本当に辛いです。。

体勢自体が辛いのはもちろん、寝返りもうてないし目も気になるしでほとんど寝れなかった。

2〜3時間位の睡眠でした。腰が痛い。

 

硝子体手術の感想

 

ヘルゲートを通過したぐーたら。

ここからはテンションが低かったのでサッパリと手術の様子を。

 

歯医者さんみたいな椅子に移動し、仰向けになります。

麻酔の目薬ですかね、点眼されますが内心こんなもんで痛み感じなくなるの?大丈夫?状態でした。

結果から言うと大丈夫です。目薬を信じましょう。

 

まばたきができないように何か目に器具を装着されます。もうここからはずーっと光を見てるだけです。

ここまでくると諦めというのでしょうか腹を括るしかありません。

 

目に手術用の器具が入ってきます。

個人的には眼圧が上がった時のような鈍痛がしました。

で、血がいっぱい出たらしく先生が

「なんでこんな血が出るんだ」とか呟きます。やめて差し上げろ!

とりあえず目の中に器具が入ります。これが普通に見えるのでとても怖い。

間違いなく人生で一番近くに物を見た瞬間です。

ここから網膜に癒着した硝子体を目に入れた器具で切除?ここも微振動があり切ったのがわかりました。なぜか気持ちいいというかスッキリ感がありました。

 

その後にもう一つの器具が目の中で何かを掃除機のように吸っていきます。

なぜ吸っているのがわかるのかというと、飛蚊症の薄暗い点々がその器具にどんどん吸い込まれていくのが見えたからです。

ここは唯一テンションが上がりましたねー!

憎っくき一万個くらいの点々がどんどん無くなっていくのがわかります!

 

眼帯をされて病室にカムバック。

 

こんな感じで手術が終わりました。50分くらいだったと思います。

 

いざ大きい病院へ

 

病院まではタクシーを使いました。

とてもとても丁寧な運転手さんでブレーキをかけるのも気を遣ってくれてます。ありがとう。

(果てしなくどうでもいいですが、ぐーたらはブレーキのキイィィ・・クンッのクンッが好きではありません)

 

病院に着いたら受付を済ませて眼科へ行きます。

検査をして眩しさに耐えた末、やっぱり網膜剥離とのこと。

 

先生が呟きます。

 

先生「んー、今日手術10件以上入ってるんだよなー」

 

先生「でもこれは今日やっといたほうがいいよなー・・」

 

 

ぐーたら「・・ゴクリ」

 

 

 

先生「・・よし今日やっちゃおう!」

 

ぐーたら「いやあああああああ」

 

ぐーたら心の声

「そんな!もう一軒行こうみたいなノリで言われましても!10件以上も手術した後ぐーたらの手術ですか!先生もお疲れでしょうし明日にしましょうよ!ねぇお願い!まだ心の準備ができてないの!ねぇ・・ねぇ!!」

 

・・その日のラストに入れてもらえました。

 

先生から硝子体手術の説明を受け手術同意書へサイン、看護婦さんから入院や費用の説明があり病室に車椅子で運ばれます。

手術前に瞳孔を開く目薬を点眼され、19時くらいでしょうか。私を地獄(手術室)へ運ぶ椅子がやってきました。

 

車椅子って後ろで押してくれるドライバーさんがいるんですが、このおにーさんのドラテクが怖い。ていうか速い。

院内最速でも狙ってるのかと思うほど速い。

ちょっ、まっ、速いって!

 

そしてぐーたらは地獄への門を院内最速のおにーさんによって勝手に開かれます。

知らないのは怖いが知っても結局怖い

 

網膜剥離と診断された翌日…この日は気が気じゃなかった。

早急に手術しろと言われてるのに病院に行くのは明日である。

ネットで網膜剥離を調べまくるが、調べれば調べるほど不安しか見出せなかった。

 

あまり目を使いたくなかったが暇なのでゲームをして過ごした。

 

 

いざ眼科へ

 

ぐーたらはショッピングモールへ到着します。

眼科に駆け込む前にとりあえず携帯のキャリアを変更したかったので、まず携帯ショップへ。

早く眼科に行くべきなのに近くに眼科があるというだけでもう何が起こっても大丈夫。

まだ何もしてないのに眼科があるという安心感から精神状態はいつでも見てもらえる無敵モードである。

 

無事キャリアを変更して眼科へGO。

受付を済ませて色々と検査を受け先生の元へ。

目にライトを当てられらのですが、これが眩しい!眩しすぎる!

耐えます。ひたすら耐えます。

 

先生「んー、恐らく網膜剥離だね」

 

 

( ゚Д゚)・・

 

 

 

 

・・・・・

 

 

 

 

(((((.::.:.°::. Д :.°:.::)))

 

 

え、網膜剥離!?

脳裏に鷹村さんがチラつく

※詳しくは「はじめの一歩」を参照

 

先生「大きい病院に紹介状書くから明日行けますか?」

 

ありがたい事に仕事は翌日以降も埋まっている。

 

ぐーたら「ちょっと会社に確認します…」

 

直ぐに上司に連絡。

 

ぐーたら「すみません。前から目がおかしいって言ってたの網膜剥離だったみたいです」

 

上司「えぇ!?」

 

ぐーたら「明日大きい病院に行けるかと言われてるんですけど無理ですよね…?」

 

上司「明日かあ、うーんでも網膜剥離ってヤバイやつやん、ちょっと待ってて折り返すわ」

 

この間先生に明日は厳しいことを相談するが少しでも早く大きい病院に行く必要性を説かれる。

先生の気迫に押され、上司の了承も取れてない中、明後日行きますと言ってしまう。

 

結局上司が何とか他事務所から応援を調整してくれ明日から休んでいいよとのこと。

本当に色々迷惑をかけてしまうという想いと共にある思いが脳裏によぎる。

「しまった…明日って言うべきだった…明後日予約にしちゃった…」

 

網膜剥離の症状が出始める

 

ぐーたらが網膜剥離と診断されるまでの経緯。゚(゚´Д`゚)゚。

ぐーたらの仕事は戸建のお家のメンテナンスを主な業務としています。

その日はお客様宅の床下に潜ってたのですが、床下から上がって外に出たら何か景色がおかしい…

床下に潜る前までは普通に見えてたのに視界に薄黒い点々が1万個くらい映ってる。

目に埃でも入ったのかなー目が傷ついたのかなー?まあ数日置いといたら治るだろう

とはいえ目だけに怖くてセルフ見え方チェックしてみたら

1. 右目だけ薄黒い点々が大量に見える

2. 空を見ると薄黒い点々が目立つ(その日は晴れ)

3. 痛みはない

ぐーたらは基本的にめんどくさがりなのでとりあえず放置して様子見モードに入ります

 

その状態で一週間ほど放置してみましたが一向に良くなる気配がない…それどころか黒い点々が増えてる…ヤバイ…諦めて眼科行こうと思いましたが休みまでまだ3日ほどあります。

 

そうこうしてるうちにやっと休みの前日。

その日は作業が長引き陽も落ち辺りは暗くなっていました。お客様宅と駐車場を行ったり来たりしてたのですが、いきなり視界の右端で雷が光ったかのような感じがしました。

もう嫌な予感しかしない。何か右目がヤバイ…

ただ駐車場にサーチライトが設置されてたんです。そうすると思うわけです。明らかにサーチライトの光量ではないのに「ああ、サーチライトか」と。

ぐーたらは怖がりなのでよく現実逃避します

 

そして翌日…

もう眼科に行くのは決めてました。

なのに…もう眼科行くから安心なのに…

右目の内側(鼻のある方)が見えません。というか右目で自分の鼻が見えません。

べつに鼻が低いとかではないんです。いやまあどちらかといえば低いんですけど。

視野欠損というやつですね。

 

様々な不安を抱えながらショッピングモールに入ってる眼科へ向かいます。